トーマス・クラウン・アフェアー
ピアース・ブロスナンが演じる、トーマス・クラウンがとにかくカッコいい。
スパイやギャングのような特殊な職業に就いているわけではなく、ニューヨークの敏腕ビジネスマンというカタギの職業でありながら、仕事も遊びも、とにかくやることのスケールがでかい。
あまりにスケールがでか過ぎるので、主人公が次にいったい何をやるのか、主人公の行動の意図はいったい何なのか、観ていてまったく予測がつかない。
やることの大きさで魅せる点、本宮ひろ志的世界と共通するところがあるけれど、異なるのは、この映画の主人公トーマスクラウンは、それよりもかなりスマートで、洗練されたキャラクターであることだ。こんな風に出来たらカッコいいなあ、という憧れをさそわれる。
残念なのは、相手役の女優の人があまり魅力的な存在ではなかったことで、何故この人がヒロインなのか?というのはよくわからなかった。
「トーマス・クラウン・アフェアー」(2002年)
出演:ピアース・ブロスナン、レネ・ルッソ
監督:ジョン・マクティアナン