ボーイズ・オン・ザ・ラン(花沢健吾/小学館)
※2008年1月現在、8巻まで発売中
読んでいてここまで激しく続きが気になるマンガは、久しくなかった。
主人公が一喜一憂して天国と地獄を行ったりきたりしながら、一歩先がまったく読めないジェットコースターのような展開が続く。
話しの流れとしてはかなり荒唐無稽なのだけれど、ところどころで、妙にリアルだ。特に現実味があるのがヒロインのちはるという子で、こういう思わせぶりな態度取ったり、こういうこと言う人いるよなあ、と思わせるシーンが随所にある。
絵がクセがあって、それが最初とっつきにくいものの、読んでいるうちにそれも一つの味だと感じられるようになってきた。
物語のベースになっているのは、ダメな主人公が困難を乗り越えていくという典型的なビルドゥングスロマンなのだけれど、ここまで様々な試練が起こると、心の中で応援せずにはいられない。
最新の8巻がまだ出たばかりなので、続きがとても待ち遠しい。