■時間堂「三人姉妹」
http://www.seriseri.com/jikando/
期間:2008年3月13日(木)~23日(日)
会場:王子小劇場
時間堂で「三人姉妹」の公演をやるというので、その予習として、チェーホフの原作を読んでみた。
・・が、話しがよくわからない。
いったいこの話しは、何を言わんとしているのか?
ロシア文学で出てくる登場人物は、なんというか、突然陽気になったり憂鬱になったり、感情が安定していなくて、キャラクターが理解しにくい。
それと、本名と呼び名が違うのが普通なのか、同じ人物のことを色々な名前で呼ぶものだから、いったいどれが誰のことだかわからなくなってくる。
いつ山場が来るんだ、、と思いながら読んでいたら、話しが終わってしまった。
これはもう、舞台に期待をすることにする。
上演時間は3時間というから、今までの時間堂で一番の大作だ。
もともと、戯曲として書かれた作品なのだから、舞台になったほうがわかりやすいだろう、きっと。この作品が、どういう形で表現されるのだろう。
三人姉妹(チェーホフ/湯浅芳子訳/岩波文庫)
※現在は絶版
この作品で、「パナマ事件」という、パナマ運河開発会社の疑獄事件があったことを知った。
【名言】
あなたはおっしゃる、生活は素晴らしいと。そうね、だけどただそう思えるだけだとしたら!あたしたち姉妹三人の生活は素晴らしくなんかなかったのです。生活はあたしたちを阻みました、雑草がはびこるように。働くことが必要よ、働くことが。あたしたちは勤労を知らないから、それだから陽気でないし、こんなに陰気に生活をながめているのよ。あたしたちは勤労を蔑んだ人々から生まれました・・。(p.31)