ONE PIECE 30巻(尾田栄一郎/集英社)
「ONE PIECE」を1巻からここまで読んできて、今までのところ、この30巻が一番面白かった。
この「白々海」編は、敵の勢力が1つだけではなく、神隊という正規軍と、シャンディアというゲリラ軍が三つ巴になった構図になっているところが秀逸だと思う。
神軍の組織の中もさらに階層化されていて、その中で権力交代や対立構造があったりするところもいいし、神官のキャラクターや、技のネーミングも、東洋風や神話風のテイストで好きだ。
最高なのは「神(ゴッド)・エネル」だった。バガボンドの胤瞬のような僧侶っぽいビジュアルに、雷神というモチーフ。敵ボスというのはやはり、ここまではっきりとキャラが立っていなくては面白くない。