グラフィックや、UIがとにかくカッコいい。とくに巨大建造物。
カッコよくなることを最優先したような作り込みで、そのこだわりは美しいと思う。
各ステージごとに、まったく異なるシチュエーションと、勝利条件が用意されているというのは、飽きることがなくとても面白かった。
戦闘を楽しむよりも、ステージのギミックが楽しくて、その展開が気になって先に進めているような感じ。ストーリーも硬派で、その世界観が良い。
登場する人物のキャラも立っていて、ひとりひとりにバックグラウンドが細かく用意されていて、その人物解説が読めるというのも素晴らしかった。
シミュレーション的に数多くの機体と戦っていくトレーニングモードは、とんがった装備を用意して、一定のパターンにハメてしまえば、自動的にクリアできてしまう感じで、かなり単調作業に近い感じだった。
逆に、すべて自分で試行錯誤をして倒そうとしたらいつまでもクリアできそうな難易度なので、そこはちょっとアンバランスさを感じた。
通常のストーリーモードのボス戦なども、プレイヤーのスキルで勝つというよりは、そのボスに特化した兵装を用意して、あとは運任せのようにガチャガチャやって力押しで勝たないと進めないような印象だった。
最初のステージで登場するボス「バルテウス」が、最序盤にしては強すぎて、そこにこの「アーマード・コア」というゲームの凄みを感じた。
ヘリを倒さないことには初級のトレーニングすら受けられないというのは、そこでプレイヤーを選別する、何か強いポリシーを感じる。
アセンブリー(パーツの組み換え)で試行錯誤をしながら強化をしていくのは、好きな人もいるのだろうけれど、まったく興味が持てなかったので、ほとんど放置状態だった。名前から性能が推測できないのが面倒。
ストーリーでいくつもの分岐があるので、すべての展開を知ろうとしたら何周もクリアする必要があるのだけれど、1周目をクリアした時点で一応満足したので、そこまででこのゲームは終えることにした。