完全無欠な世界

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(1996年8月23日 カルカッタ)
何も考えずに生活をしていると、目の前に見えていることが世の中のすべてのように思えるけれど、この世の中のすごいところは、自分の目の前の出来事だけが動いているわけではなくて、それと同時に、たとえばアルゼンチンやエチオピアでも確かに物事は動いているということだ。
それを確かめたいと思えば、今すぐにでもアルゼンチンに行ってみれば、そこに実際に人々が暮らしていて、今この瞬間にも何かをやっているということが確認出来るはずだ。
もう最後に会ってから何十年も会っていない人であっても、この世のどこかで暮らしているのであれば、今、自分がその場所に行きさえすれば、確かにその人に触れて、会話をすることも出来る。
そう考えると、この世界というのは気が遠くなるほどリアルで、どこまでも完全無欠だ。日々やっていることや、そこで起こる出来事が世の中のすべてではなく、日常の枠から外に出れば、そこには果てしなく広がる無限の世界が用意されている。
人間には、規則や法律や道徳はあっても、本当の意味での制限というのはごくわずかだ。本来は存在しない制限を、超えることが出来ない壁だと思い込むというのは、とんでもなく楽しいこの世界の、ごく一部しか知っていないということなのだと思う。

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