かなり笑った。
開演前から始まる、道化と観客とのやりとりが、パフォーマンス中にも何度も登場して、それがオマケ的な寸劇ではなく、よく練られた内容で、とても面白かった。
しかも、ほとんど言葉を使わずに、動作だけですべてを演じているのだから、ものすごい表現力だと思う。
この「Mystere」は、技の高度さよりも、動きと見栄えの美しさに、より重点が置かれている舞台と思った。サーカス的な内容よりも、ダンスやバレエに近いものが多い。
だからといって、技が難しくないというわけではなく、静かでシンプルであるから簡単に見えるだけで、実際は、かなりスゴい動きの連続なのだと思う。
舞台装置もシンプルなもので、オリンピックの体操にあるような、馴染みのある種目も結構ある。特に好きだったのはトランポリン。
一人、真紅のコスチュームに身を包んだ、隊長機のようなパフォーマーがいて、その人がやたらとカッコよかった。
ただ身体のみを駆使して表現する、ちょっと不思議な雰囲気で統一された世界観は、やはり他に類をみない美しさとクオリティーの高さだと思う。
場所:TI(トレジャーアイランド)ホテル
時間:19:00、21:30
休演日:木、金