SEのフシギな生態


SEのフシギな生態(きたみりゅうじ/幻冬舎)

どの職業にも、それぞれの特徴はあるに違いないけれども、SEという職業はとりわけ特殊な労働環境にある仕事だと思う。
この本に出てくるエピソードは、どれも共感出来るものばかりで、システム開発の現場というのは、誰も似たような悩みを抱えているものなんだと思った。
この、きたみりゅうじという人の絵と構成は、ユーモアにあふれていて、それがどれほど悲惨なエピソードでも、悲壮さを感じさせない。日常に起こる、仕事でのトラブルをここまで面白くまとめるというのは、非凡な才能と思う。この人は、きっと何の仕事をしたとしても、その面白みをつかまえて、マンガにしてしまうのだろう。
ソーシャルブックシェルフ「リーブル」の読書日記