トリオリズム(叶恭子/小学館)
叶恭子の、とにかくぶっ飛んだエッセイ。ほとんど共感出来ないし、どちらかというと意味不明なのだけれど、ここまで行くと面白い。
どこまでが実話で、どこまでがフィクションなのかわからないが、すべてがフィクションであったとしても、スゴい話しばかりだ。この本は、叶恭子にしか書けないだろうという意味で唯一無二のブランドであって、その極端にアナーキーな意見も、ハンパに道徳を語るよりも、いっそ潔い。
他の誰にも真似出来ないという点で、実用書ではなく、ほぼ小説に近いので、そのつもりで読んだほうが楽しめる本と思う。
ソーシャルブックシェルフ「リーブル」の読書日記