ONE PIECE 33巻(尾田栄一郎/集英社)
「DAVY BACK FIGHT」編も良かった。
あまり長い話しではなく、閑話休題的なおもむきのある章だったけれど、すごく楽しかった。シリアスな雰囲気がまったくなく、一貫してひたすら賑やかなノリで進んでいくところがいい。
どたばた劇が続いて、その勢いにのったまま最後まで押し切ってしまう強引さや、キャラクター設定そのものが、タツノコプロのタイムボカンシリーズを彷彿とさせる。
「ONE PIECE」は、最初のほうの巻はあんまりピンとこなかったけれど、ここにきて俄然、面白くなってきた。
週刊連載モノは、長期連載になると、「DEATH NOTE」のように、だんだん場あたり的に作りが粗くなってくる作品もあるけれど、この「ONE PIECE」の場合、後のほうの巻になるほど、細かいところまで設定がよく練られているような気がする。