あまりにも人数が増えすぎた凶悪犯の収容所で、合法的に問答無用のレースが繰り広げられるという、「北斗の拳」並みの世紀末的世界観。
重火器やミサイルのような武器や、弾丸を防ぐための装甲など、何でもありの極悪なマリオカートみたいなレースで、やたらと爆発しまくっていた。
レース自体は、速すぎて映像がブレブレな上に、展開がむちゃくちゃで、何をやってるのかよくわからない。誰が先にゴールするか以前に、とにかく「死なない」ということが最重要事項らしく、あり得ない死に方で、どんどん参加者が脱落していく。そのあたりは、なんかもう、ホラー映画のような悪趣味さだった。
これだけの大掛かりなセットを作って、やりたい放題のカーレースを映画にしてしまうというのは、かなり面白い遊びだっただろうと思う。
刑務所と改造車と工場という、無機質で重厚な雰囲気は渋くていい。突然参入する、戦艦みたいな超重装備のトレーラーはカッコよかった。ここまで派手に、独特な世界観をひたすら追求したというのは、ちょっとロマンを感じる。
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