空飛び猫(アーシュラ・K.ル・グウィン/講談社)
この本はなかなか、感想が書きにくい。
つまらないと思った場合は、それはそれで、どうしてつまらないと思ったのかということを考えられるので、感想も色々と思い浮かぶのだけれど、この本は、つまらないというのとは違う。
意味がはっきりしていなくて、「オチは何やねん」と言いたくなるけれど、特別なオチの無さが、この作品の味なんだろうと思う。そういえば、絵本というのはだいたいこんな雰囲気を持っていたような気がする。読むにあたって、ちょっとモードの切り替えが必要なのだと思う。