お茶にごす。


お茶にごす。(全11巻)(西森博之/小学館)

最初はノリがよくわからず、なかなか慣れなかったけど、登場人物のキャラクターが固定してきたころから、かなり面白くなってきた。茶道部員のキャラが一人一人、きっちり個性が出てるのがいい。
この作者のギャグは、感覚が独特で、そうとう意表を突いたところに潜ませてる感じなので、そこに波長が合ってくるとツボにハマるのがところどころ出てくる。寺の肝試しの回あたりは、かなり笑った。
言葉とかじゃなく、何もセリフのないコマで伝わってくるというような、文学的な空気がただようマンガだと思った。唐突な感じで最終回になってしまったのが残念なところ。
【名言】
とにかく部長のいない茶道部なんて、
コーヒーの入ってないコーヒーみたいなもんですよ。(5巻p.121)
喜怒哀楽のどこが優しいトコなんですか!?
俺は「怒」だと思うんスケド。(7巻p.152)
「俺、茶色いダルマしか作った事ない」
「後から外側だけキレイな雪をつければいいんですよ」
「じゃ、白に見えるケド、ソイツは実は腹黒ダルマなんですね。」(11巻p.46)