ちはやふる(現在5巻まで発売中)(末次由紀/講談社)
これは、かなり熱い。
カルタという競技をテーマにしたところもスゴいと思うけれど、それが、ストーリー物として充分に通用するだけの世界の広がりを持っているというところに驚いた。
今まで、競技カルタの大会やルールのことはまったく知らなかったけれど、カルタの世界も、極めようとすると相当に奥が深いということがよくわかる。
読み上げる上の句の何文字目までで、下の句が決定されるかという見極めが必要というのもシビアな勝負だし、「ふ」の字が音になる以前の「F」の音で判断をするなんてのは、かなりしびれる。
1巻の小学生時代は序章みたいなパートで、話しが本格的に動き出す、高校時代以降になってからが面白い。特に、全国大会で、最年少チャンピオンであるクイーンが登場してからが最高だった。この後の展開が楽しみな作品。
【名言】
「!!今日もやっぱりダサい」
「さすがダサい」
「かわいいのに、期待を裏切らないダサさ」(5巻p.22)
大阪にしかオフィシャルショップがなくて、通販でしか買えないスノー丸。
バケツを取るとチョンマゲがあるヤバカワキャラ(5巻p.57)
F音。原田先生が言ってた。千早は「ふ」になるまえの音を聴いてるって。(5巻p.92)