「本」一覧

外套(ゴーゴリ/光文社) 信じられないくらい垢抜けない主人公、アカーキー・アカーキエヴィチ。 しかしこういう、地味な生活をこよなく愛する人...

ウォーレスの人魚(岩井俊二/角川書店) 岩井俊二氏は、映画監督としてだけでなく、小説家としても尋常でない力量の持ち主なのだということが、こ...

愛国殺人(アガサ・クリスティー/早川書房) 非常にまっとうな、王道を行くミステリーだった。もはや、ミステリーというジャンルには収まらない、...

団地ノ記憶(照井啓太/洋泉社) 自分は、1970年代に開発された、横浜南部の新興住宅地で育った。 駅を中心として、その周辺には大きな団地が...

赤朽葉家の伝説(桜庭一樹/東京創元社) 物語は戦後の、鳥取の外れにある小さな一つの村から始まる。村の高台に住む赤朽葉家は、たたら製鉄で財を...

コンスタンティノープルの陥落(塩野七生/新潮社) コンスタンティノープルという名前は、世界史の授業の中で登場した数々の地名の中でも、ひとき...

あさきゆめみし(大和和紀/講談社) ※コミック版全13巻、文庫版全7巻 遅ればせながら、高校の古文の授業以来、初めて源氏物語を読むことにし...

ルネサンスとは何であったのか(塩野七生/新潮社) イタリア史の中でも、特にルネサンスという時代に焦点を絞って、その始まりから終わりまでを通...

流星の絆(東野圭吾/講談社) 見事だなあと思う。 東野圭吾という作家は、これだけ多作でありながら、一つ一つの作品にムラがなく、必ず一定以上...

百年の孤独(G.ガルシア=マルケス/新潮社) この、「百年の孤独」という物語を読んで思ったことは、人間の生き方というのは何でも有りだな、と...