トヨタショック


Newsweek日本版 2010年2/17号

特集は、トヨタの大量リコール問題について。
リコールが日常茶飯事で起こっているアメリカで、何故トヨタについてだけ過敏に反応しているのかよくわからなかったのだけれど、この記事を読んで、想像していた以上に事態はシビアだと思った。
今の日本経済の中での貴重な希望材料だっただけに、トヨタのブランドイメージがこのまま凋落していってしまうのは寂しい。
【名言】
車が突然急加速してコントロール不能になるという不具合には致命的な恐ろしさがある。アクセスペダルの欠陥が原因とみられる死者はこれまでのところ19人に達している。(p.21)
アップルの共同創業者スティーブン・ウォズニアックは、新型プリウスを運転中にブレーキではなくアクセルの不調で急加速を経験したと、メディアに語っている。天才コンピューターエンジニアである彼の診断はこうだ。「アクセルペダルの問題ではなく、ソフトウェアの問題だ」(p.21)
--トヨタの対応をどう思うか。
まずい。非常にまずい。消費者の不安が持続していることや、矛盾したメッセージを最初に送ってしまったという点で、自動車のリコール史上、最も手際の悪い対応だったと言っていい。
--対応が後手に回ったと?
完全にだ。先週トヨタが取った対応は先々週の時点でやっておくべきものだった。おかげで悪いニュースが少しずつ、いつまでも出てくるという、危機管理上は絶対に避けるべきと言われている事態を招いてしまった。(p.24)