フリースタイル 9


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江口寿史氏と浦沢直樹氏の対談が、写真付きで巻頭に特集されていて、これがとても面白かった。
話しのテーマは、70年代後半以降にニューウェーブ系の漫画がいかに登場してきて、いかに自分達がその影響を受けたか、ということがメインになっていて、二人の大友克洋氏へのリスペクトが非常に強く出ている話しだった。
「Fire-Ball」に大きな影響を受けながら、「童夢」の頃にはそこから卒業して、独自の路線で行こうとしたという浦沢氏の話しなど、二人のマンガへの熱意と愛情がよく伝わってくるエピソードがたくさん語られている。
【名言】
江口:どうがんばっても、全く同じには絶対ならないからいいんですよ(笑)。俺は、デビューのときは絵の意識がまったくなかったんだよね。俺の絵はもともと、ちばてつやから始まってるし。
浦沢:鼻のこういうタイプですよね。
江口:そうそう(笑)。それでよかった。絵のことは、まったく気にしたことがなくて、うまいと思ったこともなければ、へただと思ったこともない。ギャグが面白ければそれだけで満足だった。(p.6)
浦沢:漫画って、いかに必要最低限の線で済ますかっていうところがありますよね。この線が入っていれば、こう見えるとか。手の甲にスッスッと線が入ると、手の角度や手の立体感がわかるというだけなんだけど、その入ってる線が、全部かっこいい。僕、大友さんに会ったときに言ったんですよ。『Fire-Ball』は、あれは僕らにとっての「新宝島」でしたって。(p.7)
浦沢:大友さんが教えてくれたのは、自分のセンスとしていいと思ったことは、言わなきゃ駄目だよっていうことですよね。(p.15)
浦沢:岡本太郎の太陽の塔だって、たち悪いですよね(笑)。70年代って、たちの悪い大人の悪ふざけというのを散々見せられましたよね。テレビの「ゲバゲバ90分」みたいのだとかもあったし。(p.19)
江口:「あぜみちロードにセクシーねえちゃん」の高野さんのジーパンの描き方を、俺はいち早く真似したんだけど、吉田秋生もすぐやってたな。こいつも目が早いなって思ったんだけど、彼女は絶対認めない、人からの影響を(笑)。(p.23)

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